みなさんこんにちは
今回は発表会と、成長についてのお話です。
発表会と言いましてもまだ幼稚園程の小さい子についてのお話です。
よく、「うちの子は発表会大丈夫でしょうか?」や
「小さいけど出れますでしょうか?」と聞かれることが多いです。
そう聞かれた場合、「私は出れるなら出るべきです。」と回答しています。
演奏にも性格が
理由を説明する前に、少し知って頂きたいのがヴァイオリン演奏にも性格があるということ。
大きく分けて、『マイペース』と『協調性』という2つだと思います。
これはある意味、技術と言っていいかもしれません。
ヴァイオリンを弾くとき、奏者は何を考えているか想像したことはありますか?
いくつかあると思いますが、小さい子は色々な事を同時にはできません。
まずは「自分の練習したことができるか」です。
自分の練習してきたことに集中して頂きたいです。
これは伴奏がついても同じこと。
もちろん伴奏がついていることにより、自分のタイミングで演奏をスタートさせるわけではなくなるので、
そこは一人で弾くよりハードルが上がります。
ですが、一旦弾き始めてしまえば後は練習してたものを淡々と実行するのに集中する。
伴奏を聞いてそれにあわせるというような意識は不要です。
それでは、なぜピアノ合わせをするのでしょうか?
これもヴァイオリンの修得度によって捉え方が異なりますが、
始めたての小さな子の場合、上でお伝えしたようにどこからスタートするかを認識させます。
ヴァイオリン奏者側はこれのみを意識すればよいでしょう。
あとは練習と同じように弾くことに専念できるかどうかの確認。
あれ?と思われるかもしれませんね。
そうです、ピアノ合わせとはヴァイオリン奏者よりもピアノ伴奏者側にウェイトがあると考えてよいでしょう。
修得度はどのくらいか?
どんなテンポで弾くのか?
得意な部分、苦手な部分の把握
彩りがあっても演奏に支障のない部分の把握
などなど。
本人はいつも通りに弾いているつもりでも見ている人は「おぉ!」となるようようにするのが伴奏者の腕なのです。
プレッシャーがかかるのはヴァイオリン奏者よりも伴奏者でしょう。
なのでピアノ合わせはなるべく本番に近い日に実施しています。
成長が著しい始めたばかりの子は3日程でも驚くほど演奏に変化があります。
なので発表会当日もなるべくリハーサルで当日の演奏を聞かせて頂きたいのです。
このような背景があるのでこの時期に必要なのは『マイペース』であること と考えてよいでしょう。
コンクールは小学校くらいまでは無伴奏で行うことが多いです。
これは この年代は『協調性』よりも技術や表現力(1音1音の出方 や フォーム、間(ま) など)が主で、それを練習通りに『マイペース』に行えるかが重要 という裏付けにもなります。
『協調性』を始めるのはもう少し上のレベルとなります。
演奏技術がある程度できてからでないと迷惑ばかりかけて『協調性』どころではないでしょう。
演奏の性格が決まる過程 /年齢・スキルにあったアドバイスを
それではどのようにして『演奏の性格』が出てくるのでしょうか。
小さい子の場合、親御さんや周りの人の存在が大きいでしょう。
『がんばってね』と言われたら頑張るし、
『音を聞いてね』と言われたらよく聞くようになります。
素直ですし、予備知識も少ないのでスポンジのように吸収力は抜群です!
そこで気を付けて頂きたいのがスキルステージ・年齢的に似合わない助言をすること。
これは出来なくて当然なのですが当人は言われていることが出来ずのプレッシャーとなってしまいます。
跳び箱のように1段から順番に増やしていかなければいけないところ、
いきなり4段をスマートに跳んで!と言っても出来ない子は多いでしょう。(中にはできてしまう子もいますが。。。)
漠然と「頑張れ」ではなく、浮彫の課題を一つ一つ把握・練習し、解消していく方が当人には自信につながります。
ヴァイオリンはよくピアノと比較されますが、一般の方に浸透している感覚は実態とは異なるのかもしれません。
例えば、ピアノは1人で弾いている画をよく目にしますが、ヴァイオリンは1人で弾いている画はあまり目にしません。
そういったイメージで「音に合わせて弾いて」と言ってしまうのはどうでしょうか。
間違ってはいないのですが、音に合わせて弾くと言う事は音を出すこと以外にも意識する点を増やすので、
レベルの高いことを要求していることになります。
また、他の習い事をしているとそれが予備知識となっていきます。
ダンスをしている子は「音に合わせるのが当然」と身に付いている子がいます。
こういう子は『マイペース』ではなく『協調性』に傾いている場合が多いでしょう。
ピアノをやっている子は主旋律も伴奏も自分で制御しているので『マイペース』に
バレエは柔軟が多いところだと『マイペース』より、実演に入ると『協調性』にシフトするイメージ。といったところでしょうか。
このように自分以外の要求に対応する能力が『協調性』と考えていいと思います。
そのうち指揮者の指示するように演奏する(協調性)もソロパートでは大胆になれる(マイペースの延長)というように『協調性』と『マイペース』が切り替えられるようになれると思います。
※ちなみに私はマイペースよりです。。。
ヴァイオリンは3~4歳から初めて・・・と紹介されているものが多いのはご存知だと思いますが、
これは『協調性』に傾く前に技術を伸ばすことが出来るからだとも私は考えています。
『協調性』がでてくると色々なものがのしかかってきたり、雑念が入ったりして基本技術の習得に時間がかかってしまい進路で専科という選択肢が入ってこないのだと思います。
(ヴァイオリンでの著名人はこの『マイペース』が長く継続し、演奏以外の性格もマイペースになり世間からは違って目立ってしまうのでしょう)
当教室の発表会の趣旨
当教室では発表を年2回行っております。
これは上で綴っているように一人一人の成長の場をより多く設けるためでもあります。
1年に1度では成長のタイミングと発表会のタイミングがかみ合わなかったり、
機を逃した生徒は参加した生徒より経験も目標意識も大きく開いてしまいます。
どの世代・スキルステージでも年2回が良いと考えています。
コンクールではないので参加に迷ったら参加してください。
発表会後には次の目標が見えているはずです。
最後に
親であれば成長を期待してしまいます。
一刻でも早く上手く弾ける姿を見たい事でしょう。
他人からも上手く弾けたねと言われたいとも思います。
ですが、そこに行くにはある程度、道のりがあります。
その子の心身の状態とスキルにあった応援をして頂きたいと思います。
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